これがホントの男の料理 今夜決定!!お野菜剣グランプリ
こんにちは
私は隔週ぐらいでダラダラしながら「男子ごはん」を見るんですが
仕事の疲れからかこの日は違いました。
こんなの男子ごはんじゃねぇ!!
本当の男子ごはんって
まず、
野菜を剣にするとこからでしょうがッッ!!
・・・
エントリーNo.1
千葉県産「大根」
おそらく、野菜剣ときいて多くの人が最初に思いつくのが大根なのでしょう。
工程を順を追って説明したいと思います。
まずは、ピーラーで皮をむきます。
次に、包丁で大体の形を作る粗型取りの工程に移ります。
この粗型取りで、出来が決まると言っても過言ではありません。
職人の世界では
皮むき3年 型取り5年 研ぎ1年
みたいな言葉がありそうなので、この道10年目の気持ちで型取り。
もうこれだけでも、十分戦えそうなのですが
まだ、武器としては鈍器に分類されそうなので
ピーラーで研いでいきます。
大根製バスターソードの完成です。
何とも言えない完成度。
野菜界で最高峰のリーチと重量感と言えどもこのサイズ感。
このまま戦うわけにはいきません。
そこで古の技術によって作られた野菜剣と現代の画像加工技術を組み合わせました。
これなら、ファイナルファンタジーでも活躍できそうです。
エントリーNo.2
宮崎産「ごぼう」
素材の良さを生かすのも職人と言われそうなので
ごぼうの邪悪な雰囲気を活かしてみたいと思います。
そして、今回は2作目にしていきなり応用編です。
いきなりピーラーだけで仕上げます。
野菜剣職人の会報で
今年の夏は、切っ先はすべて剥かずにというワードが出たみたいなので
こんな感じに。
そして、柄の方もあえて皮を残して
こんな感じで。
せっかくなんで、邪悪な剣に似合うよう学ラン着てみました。
愛染も言ってました。
ということです。
エントリーNo.2
北海道産「人参」
お昼を作ろうと思ったつもりがもう夕食の時間になってしまいました。
最後に人参は、古来から空腹が限界を迎えたときのみ許されるという伝統技法
型取り済ましという包丁だけで完成させる技術で5分で作りました。
人参クナイの完成です。
まぁ、とんがりコーンには勝てそうですね。
そんなこんなで、
今年も残すとこ約3か月なので年賀状に向けて
完成した野菜剣たちでポージングを決めたり、
しみチョココーンを食べながらテレビを見たりしていたのですが
楽しい時間もつかの間、お別れの時間が来てしまいました。
あの巨竜を討伐した野菜製バスターソードも本物の刃物の前では、歯が、いや刃が立ちません。
しかし、折れた剣も100年後ぐらいには再生し、選ばれし勇者が抜きぬくると信じて埋められたような感じにしました。
全出場者が登場したとこで結果発表です。
審査員たちが頭を抱える中、
「今回出場した選手全てが、根菜という同じ枠組みであり、その中で順位をつける必要があるのか?
今回の優勝は根菜全員で掴み取ったものだ。」
という元も子もない一声により、閉会式を迎えます。
急なプログラム変更により、審査員席を片付けている間に
バスターソードは角切りにし、1度ゆでておきます。
クナイも角切り、邪剣はささがきにして水にさらします。
バスターソードが透明になり、邪剣のアクと悪が抜けて、なにもされていないクナイが焦りを感じてきたとこで、
新しいなべにお湯、だしの素を適量追加して
彼らを全投入。
この時、先ほど仕留めた巨竜のムネ肉を1口サイズに切ってぶち込みます。
全体に火が通ってきたら
醤油、酒、みりん、味の素を同量加え、砂糖を少々加えて煮込みます。
ファミリーサイズではないあずきバーを食べ終えてから
大体20分ぐらい煮込んだら火を止めて
20分ぐらい放置します。
そのあいだに、バスターソードの研ぎで生じた、ピラピラしたやつを、ザク切りにして
種を抜き叩き潰した梅干し、めんつゆ、味の素を少々、白ごまを適量加えて
ジップロックにいれる。
そして、お店で痛いと言われない程度の力で揉み、散々揉んだ後は冷蔵庫にいれて放置です。
恐らく国民の80%はこの辺で、米を炊いていないことに気付くと思うので、今から急いで炊きます。
早炊きボタンを押す頃には
ちょうど煮込みの方に味がしみ込んだと思うので、お皿によそって
今回、主催者の空腹の関係で棄権した、長ネギを添えて完成です。
こうして、初のお野菜剣グランプリは
根菜同士の仲の良さを感じつつ
シャンプーと間違えてコンディショナーを2つ買うという
コンディショニングトレーナーの鑑のような行動を思い出して
ゆっくりと幕を閉じ、シャンプーを買いに行きました。